首のゆがみは脳と身体の交通を悪くします。高速道路の道路と車をイメージしてください。道路は脊髄や末梢神経。車は情報です。情報と言ったらわかりにくいかもしれませんが、下記のようなものがあげられます。
・指を動かそうとする意識
・胃腸をちゃんと働かせようとする自律神経の力
・痛い、かゆい、といった感覚
・尿意を感じる感覚
首がゆがむと、道路が狭くなってしまい、情報がうまく伝わりません。その結果、感覚がおかしくなり色々な症状が出ます。
特に首の上の方にあるのは、自律神経の働きに大きく影響する「延髄」。ここがゆがむと、不眠やイライラなど自律神経失調症を起こすこともあります。
首の調整をしてもらったら、「良く眠れるようになった」「イライラしなくなった」「明るくなったね、といわれる」と多くの患者さんがおっしゃるのもこのような理由からなのです。
このように、指先からつま先、内臓へと、身体全体に100パーセント伝わるべき神経伝達が首のゆがみの為、80パーセントしか伝わらなかったりすれば、自分自身を調整する力=「治す力」も100パーセント働かなくなってしまうのです。
「背中でも、腰でも同じ事じゃないの?」と言いたくなる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
血管や神経すべてが通過するのは首だけです。だからこそ首のゆがみが脳に直接影響を及ぼしてしまうのです。