現場(部下=卵巣)が働かなくなってくることで
上司=脳下垂体は、働け!という命令を卵巣刺激ホルモンを使い増強します
頭(脳)の仕事が増えるわけです。
仕事をし過ぎれば代謝物も増え熱もこもってきます。
(野球のピッチャーが投球練習のし過ぎで肩に熱がこもると同じ)
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熱がこもったところには水(脳脊髄液)が集まります。
(膝に水がたまると同じ)
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脳が水で圧迫を受け窮屈になります。
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自律神経が乱れます。
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閉経前後の方は、自律神経の問題を起こしやすくなります。
こういった更年期障害の発生機序を理解することで、基本的な治療法は当院の技術で充分対応可能です。
更年期障害は、なぜ女性に多いのでしょうか?
・卵巣の機能低下
女性と男性では生理的に大きな違いがあります。男性も年齢とともにホルモンバランスは乱れてきますが、精子は常に作られていてフレッシュです。
それに対し女性は一生分の卵子を授かった状態で生まれてきて、卵子は新しく誕生することは有りません。
女性のホルモンバランスの乱れ方は男性の比ではありません。
・ストレスと慢性炎症による副腎疲労
私自身、女性に頭が上がらない部分もありますが、まだまだ社会は男性に都合の良いようなシステムであふれている気がします。
家庭でも女性の仕事量は男性よりも多い傾向があるのではないでしょうか?
女性と男性を比べどちらがストレスが多いのか?
と比べれば、女性の方かと、私自身は感じています。(もちろん例外もありますが)
ストレスは副腎を疲労させます。
アトピーなどの慢性炎症も副腎疲労につながります。
本来、副腎は卵巣が疲れると代わりに仕事をしてくれるのですが、副腎疲労ではそんな仕事をする余裕がなくなってしまいます。
・ストレスと甲状腺疲労
甲状腺ホルモンは血圧や血糖を上げ、代謝を促進する働きがあり副腎と似た働きもします。
よって、副腎が疲れると甲状腺が副腎の変わりに働き甲状腺が疲労するとも考えられます。
バセドウ病や橋本病が女性に多いのは、やはり女性の方がストレスを多く受けているのではないか?
とも考えられます。
ストレスや慢性炎症が続くと、疲労はどんどんと蓄積され自律神経の揺れ幅やバランスが乱れ体調は悪化します。
ストレスをリリースすることが、自律神経を整えることに繋がり、それが更年期障害の改善と予防にも繋がります