起立性調節障害の原因

我々は重力を受けながら生活しています。
そのため血液は下（頭より足）へ集まりやすいです。

健康体であれば、血管のポンプ作用がしっかりと働き（血圧の作用）、血液を全身へと運び届けることができます。

しかし。起立性調節障害の方は、血圧を調整する機能が低下しています。

その為、特に重力に逆らって血液を運ばなければならない、体の一番上に位置する脳に血液が供給されにくくなります。脳が酸素不足になってしまいます。

そういう理由で、疲れやすくだるい、立っていられない、めまいなどの症状が発生します。

こういった状態で横になると楽なるのは、重力に逆らって血液を送る距離が少なくなるからです。
立っていれば身長分の血液の上下動が必要ですが、寝た状態だと、20~30センチの上下動で済みますので、血圧調整が苦手な起立性調節障害の人も血液を全身に供給できるためと考えられています。

自律神経が血圧を調整します。

正常であれば交感神経をしっかりと作用させ血圧が下がらないよう調整できるのですが、起立性調節障害の場合はそれがうまく調整することができません。

そういった理由で、脳の血流が低下し、様々な症状が出てきます。