エピジェネティクスとメチレーション

こんにちは、馬場佳志です。

今日はエピジェネティクスとメチレーションについて、書きます。

エピジェネティクス
昨年初めて聞いた言葉でした。

元々は、DNAの中の情報が、人間や生物の形質を決める。
人間、生物の生命は遺伝子によって、決められている。
と考えられていたようですが、

どうやら、そうではない。とわかってきたようです。
生まれてからの後天的な要因が、遺伝子の状態を変えてしまう。

生まれつきどうのこうの。。と、諦めるより
より生まれてからの生き方が大切。

と考えると、元気が出ます。

どういうことかと言うと

元々のDNAの塩基配列とは別に、

後天的な作用により、遺伝子が変化し、細胞の性質が変わる。
その変化は、自分だけではなく、子供にも影響を与える。
というものです。

どのような仕組みで、遺伝子が変化をするのか?
調べると

「DNAのメチル化」

と有ります。
DNAのメチル化
1個の炭素原子に、3個の水素原子が結合した構造のメチル基が、他の物質に結合することを、
メチル化(メチレーション)という。

例えば
RNAのウラシルにメチル基が結合すると、DNAのチミンになります。
グリコシアミンがメチル化されると、クレアチンになります。

メチレーションにはどんな効果があるのかというと、

・遺伝子のスイッチをONにしたり、OFFにしたりする
・毒素の代謝
・神経伝達物質の合成
・ホルモン分泌
・T細胞やNK細胞など、免疫細胞の生産
・DNAやRNAの合成や修復
・エネルギーの合成
・ミエリン鞘の合成、神経細胞の保護

など、整体活動の維持においてメチレーション機能は欠かせません。
この理由から、メチレーションが機能しないと、癌、糖尿病、不妊症など、
あらゆる疾患の原因となります。

メチレーション反応を推し進めるのは、多種多様な酵素が必要で、
それらの酵素は、遺伝子、または遺伝子から作られる酵素のようです。


数ある酵素の中でも、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素=MTHFR
は大切なようです。


MTHFRはメチル基を合成する葉酸回路でも重要な役割を果たすようです。


メチレーションは、


1・メチル基を作り出す葉酸回路
2・メチル基をほかの物質に渡す歯車となるメチオニン回路
3・解毒、抗酸化物質を作るトランススルフレーション経路


の3つの回路が関わっています。
この3つのカイロは、お互い歯車的機能を持っていて、一つ回らなければ、メチレーションに異常をきたすようです。


まずは葉酸回路をしっかりと回すことが大切なようです。
葉酸回路が正常に機能しなければ、メチオニン回路が機能しなくなります。
葉酸回路の機能異常の原因の一つとして、水銀問題があるようです。


魚を食べれば、水銀は体内に入ってきます。
いかに排出するか、が大切です。
水銀の排出経路は大便だけで、便秘がどれだけ怖いか、とも考えられます。
腸内細菌叢を正常に維持し、メチレーションを正常に回すためにも、日々患者さんには腸の大切さを、伝えています。


厚労省が不妊症や妊婦に葉酸を取るように勧めているのは、葉酸回路を正常に回すことを目的としているようで、
葉酸を摂取し、葉酸回路を正常に回すことで、
胎児発育、自閉症、発達障害の予防になるようです。

しかし、葉酸は、葉物野菜に含まれる天然の葉酸塩(フォレート)とは、別のものであり、人工合成物なので、
MTHFRに、遺伝子変異のある人は、人工合成物である葉酸を正常に代謝できず、過剰に蓄積され、
逆に自閉症や、発達障害を作る。
多くの慢性疾患を作るともいわれています。


オーバーメチレーション
の特徴として、


・周りがよく見える
・じっとしてられない・ADHD傾向
・しゃべりだすと止まらない
・多感


など。


アンダーメチレーションは


・周りが見えない
・こだわりが強い
・完璧主義


僕の友人の旦那さんが、かなりのアンダーメチレーションで、
その人は、
「スリッパの位置を完璧に決めていて、乗る電車の時間と車両も決めていてる、
トップセールスマンで、人の気持ちなどは考えないので、電話のアポなどは、ガンガンに取れる人で、見ていて面白い」


と言っていました。


オーバーメチレーションよりも、アンダーメチレーションのほうが問題のようです。
自閉症患者はほとんどが、アンダーメチレーションらしいです。


総白血球×好塩基球÷100=30以下がオーバーメチレーションです。

計算してみてください^^

私は31でした。
私はどっちかというと、オーバーメチレーション傾向

スリッパの位置は、どうでも良いです。(笑)
院のスリッパは、ちゃんと消毒して、同じ位置に置いてますよ(笑)

空気を読む、人の気持ちを考える

などの小学校時代に身に着けることは、メチオニン回路をしっかりと回すことが重要のです。

生まれたときに両親から引き継いだ遺伝子を変えることはできないですが、
栄養や、生活習慣、日々の訓練や適切な代謝経路の調節により、遺伝子の振る舞いや、表現の形を変えるのがエピジェネティクスです。

多くの精神疾患は、遺伝子を不適切にふるまわせることによって生じます。


栄養障害、毒素は遺伝子発現の速度を変える可能性がある。

メチル化がエピジェネティクスを左右する因子であり、
メチル化の異常が、多くのメンタル不調に共通する
エピジェネティクスは、精神薬の必要性を消失させる潜在能力を持つ栄養療法を開発する

ロードマップです。

エピジェネティクス、メチレーション、アレルギー、膠原病、妊活、メンタル不調、

これらに直接影響するのが、腸の状態です。

食事指導、施術の両面から、腸のケアーには力を入れています。

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